EXCEL VBA AdvancedFilterメゾット・フィルターオプション・データ抽出・抽出条件・詳細条件・日付範囲抽出・抽出結果を別シート・重複削除

 

 

EXCEL VBA AdvancedFilterメゾット・フィルターオプション・データ抽出・抽出条件・詳細条件・日付範囲抽出・抽出結果を別シート・重複削除

 

 

 ●はじめに

今回説明するのは、EXCELの一覧データから抽出条件を設定して、さまざまなデータを抽出する事ができるAdvancedFilterメゾットの利用方法を説明いたします。AdvancedFilterメゾットの設定条件により、一意のデータを抽出したり、抽出結果をコピーする事で、元データを変更せずに別シートに抽出結果を転記することも出来ます。また、複雑な抽出条件も設定出来るので、AdvancedFilterメゾットを使いこなすことで、簡単に大量のデータから必要なデータを抽出できるのでとても便利な機能です。それでは、サンプルプログラムを交えて順番に説明いたします。

 

●【AutoFilterメゾットは、下記の参照して下さい】

EXCEL VBA オートフィルタでデータの抽出・条件・設定方法 (AutoFilter)

●【EXCEL VBA データの並べ替えSort は、下記の参照して下さい】

EXCEL VBA データの並び替え Sort

 

 

 

 ●書式の説明  (AdvancedFilterメゾット)

● AdvancedFilterメゾットを利用するには、下記の通りに設定を行います。

パラメータ必須・オプション引数・データ型説明(内容)
Action必須xlFilterInPlace検索結果をそのまま同じ場所に出力する。
xlFilterCopy検索結果をコピーする。(別の場所に転記)※CopyToRangeでコピー(転記)先を指定します。
CriteriaRange省略可能Variant型
検索条件範囲を指定します。※指定しないとそのまま出力されます。
CopyToRange省略可能Variant型Actionの引数が「xlFilterCopy」の場合、検索結果のコピー先を指定します。
Unique省略可能True検索結果に一致するデータから重複データが除かれます。
FALSE検索結果に一致するデータから重複データも含まれます。

 

●EXCELのフィルターオプション設定の場合(一致データ抽出)

 

【使用例】

●上記のEXCELのフィルターオプション設定と同じ処理をVBAプログラムを作成します。(一致データ抽出・重複データ削除)


【実行前~実行結果】  ※重複データが削除されました。(D・E列)


 

 

 

 

 

EXCEL VBA AdvancedFilterメゾット 指定した複数条件でのデータ抽出・フィルター処理(同一シートでの表示)

 

 

●プログラム説明  AdvancedFilterメゾット (サンプル①)

下記のサンプルプログラムは、AdvancedFilterメゾットを利用して、複数条件を指定して該当するデータ抽出を行うサンプルプログラムです。元データがセル「A8:C37」に勘定科目・部署データの一覧が登録されています。このデータを元に、セル「A1:C3」に抽出条件が記載されているので、この抽出条件で同一シートにフィルタリング処理を行い結果が表示されます。

【抽出条件】
①:部署:人事部 かつ 金額:800を超える
②:勘定科目:交通費 かつ 金額:1000未満

【プログラムの流れ】
① ワークシート:セル「A8」(青枠)からなる一覧データから、セル「A1」(黄枠)の抽出条件を元に同一シートにフィルタリング処理されます。
抽出結果がフィルタリングされるので、抽出結果に該当するセルは、表示・該当しない場合は、非表示(行)されます。

【非表示された行を再表示する場合】
下記プログラム: AdvancedFilter01_ShowAllData を実行します。

● ActiveSheet.ShowAllData ‘全てのデータを表示表示します。

 

 

 

 

 ●実行前~実行後 ※プログラム実行後、指定した抽出条件で抽出結果が同一シートにフィルター処理にて表示されました。フィルター処理を解除する場合は、ShowAllDataを実行します。
(画面クリックして拡大)

 

 

 

EXCEL VBA AdvancedFilterメゾット 指定した複数条件でのデータ抽出(別シートに結果を表示)

 

 

 ●プログラム説明  AdvancedFilterメゾット (サンプル②)

下記のサンプルプログラムは、AdvancedFilterメゾットを利用して、複数条件での指定したデータ抽出を行うサンプルプログラムです。シート「Sheet1」セル「A8:C20」にパソコン一覧データが登録されています。このデータを元に、セル「A1:C3」に抽出条件を記載されています。この条件で抽出結果をシート「Sheet2」に転記します。

 

【抽出条件】
①:OS:Windows10 かつ 価格:210000未満
②:パソコン名:Surface かつ 価格 200000未満

 

【プログラムの流れ】
① 抽出結果の転記先のワークシート「Sheet2」をクリアー(消去)します。
② ワークシート「Sheet1」セル「A8」(青枠)からなるデータからセル「A1」(黄枠)の抽出条件でワークシート「Sheet2」へ抽出された結果を転記します。

 

【プログラム実行条件】
① ワークシート「Sheet1」・・・パソコン一覧データを登録します。(上記参照)
② ワークシート「Sheet2」・・・ワークシートのみ作成します(空白)
③ ワークシート「Sheet1」・・・抽出条件を指定します。(※抽出条件を指定)

 

 

 

 

 

 

●実行前~実行後 ※プログラム実行後、抽出条件を元に、ワークシート「Sheet2」へ抽出結果が転記されました。
(画面クリックして拡大)

 

 

 

 

EXCEL VBA AdvancedFilterメゾット 指定した複数条件でのデータ抽出(別シートでの結果表示)範囲期間の抽出

 

 

 ●プログラム説明  AdvancedFilterメゾット (サンプル③)

下記のサンプルプログラムは、AdvancedFilterメゾットを利用して、複数条件での指定したデータ抽出を行うサンプルプログラムです。今回は、日付に範囲指定を行い該当するデータを別シートに転記するサンプルプログラムです。データの抽出条件が「入金日」の範囲(2021年2月1日~2021年2月28日)に該当するデータが別シートに転記されます。

【抽出条件】
①:入金日:2021年2月1日以降 かつ 2021年2月28日まで
(範囲期間 2021年2月1日~2021年2月28日この範囲が抽出対象となります。)

 

【プログラムの流れ】
① 抽出結果の転記先のワークシート「抽出結果」をクリアー(消去)します。
② ワークシート「入金データ」セル「A4」(青枠)からなるデータからセル「B2:C3」(黄枠)に抽出条件(入金日:2021年2月1日以降 かつ 2021年2月28日まで)が登録されているので、この抽出条件でワークシート「抽出結果」を転記します。

 

【プログラム実行条件】
① ワークシート「入金データ」・・・入金データを登録します。(上記参照)
② ワークシート「抽出結果」・・・ワークシートのみ作成します(空白)

 

 

 

 

 ●実行前~実行後 ※プログラム実行後、条件指定した入金日の抽出条件範囲(2021年2月1日~2021年2月28日)の該当データがシート「抽出結果」に、データが転記されました。
(画面クリックして拡大)

 

 

 

 

EXCEL VBA AdvancedFilterメゾット 指定した複数条件でのデータ抽出・抽出結果により、別シートに結果表示(複数シートに転記)

 

 

●プログラム説明  AdvancedFilterメゾット (サンプル④)

下記のサンプルプログラムは、AdvancedFilterメゾットを利用して、複数条件で指定したデータ抽出を行うサンプルプログラムです。今回は、人事リストに男性・女性共に一覧登録されているワークシート「人事リスト」があります。この人事リストを元に、男性のデータは、ワークシート「男性」へ、女性のデータは、ワークシート「女性」へデータを一括転記するサンプルプログラムです。

【抽出条件】
①:性別・男 ⇒ ワークシート「男性」に該当するデータを転記
②:性別・女 ⇒ ワークシート「女性」に該当するデータを転記

 

【プログラムの流れ】
① 抽出結果の転記先のワークシート「男性」及び「女性」をクリアー(3行目~100行目まで:消去)します。
② ワークシート「人事リスト」内に登録されている「性別」:男に該当するデータをワークシート「男性」へ転記します。
③ ワークシート「人事リスト」内に登録されている「性別」:女に該当するデータをワークシート「女性」へ転記します。

 

【プログラム実行条件】
① ワークシート「人事リスト」・・・人事データを登録します。「性別」・男女登録必須(上記参照)
② ワークシート「男性」・「女性」・・・ワークシートを作成して、各シートのセルA1に「性別」・セルA2に「男」を登録下記参照(女性は、「女」を登録)

 

 

 

 

  ●実行前~実行後 ※プログラム実行後、ワークシート「人事リスト」内に男女の人事データが登録されています。このデータを元に、男性のデータは、ワークシート「男性」へ転記され、女性のデータは、ワークシート「女性」へ転記されました。このように、男女別々のシートへ転記されました。
(画面クリックして拡大)

 

 

 

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