EXCEL VBA セルのふりがな情報を表示(ふりがな一括表示・ふりがな自動作成・ふりがな情報の修正)「Phonetics・SetPhonetic・Application.GetPhonetic(text)」

 

EXCEL VBA セルのふりがな情報を表示(ふりがな一括表示・ふりがな自動作成・ふりがな情報の修正)

 

 

 ●はじめに
EXCEL等で名前や住所などの一覧表を作成すると思いますが、その時一緒に「ふりがな」情報も別の列に一覧表として作成すると思います。セルに入力した漢字は、文字ごとに「ふりがな」情報をデータとして格納されます。「Phonetics」メゾットを使うと、同じセル内(上部)に「ふりがな」を表示する事が出来ます。
ただし、直接EXCELに入力したデータは、「ふりがな」データが格納されていますが、他のデータベースや他のアプリケーションソフトから文字列データをインポートした場合などは、「ふりがな」情報は、データに格納されないので、「SetPhonetic」メゾットを使い、ふりがな情報を自動生成する事が出来ます。
なお、自動生成したふりがな情報は「Application.GetPhonetic(text)」を使い、複数ある「ふりがな情報」の候補を順番に表示する事ができます。このような、機能を利用してデータ作成を行う事で、効率的にデータを作成する事が出来ます。それでは、順番に「Phonetics」・「SetPhonetic」・「Application.GetPhonetic(text)」の利用方法を順番に説明いたします。

 

 

 ●書式の説明

〇『ふりがな情報を表示:Phonetics 』

オブジェクト.Phonetics.Visible = True / False

①フリガナを表示する(例)・・・・・・ Range(“A1”).Phonetics.Visible = True
②フリガナを非表示にする(例)・・ ・・ Range(“A1”).Phonetics.Visible = False

〇『ふりがな情報を自動生成:SetPhonetic 』
※ふりがな情報を持たないデータに対して自動生成

オフジェクト.SetPhonetic

〇フリガナの自動生成(例)・・・・・・Range(“A1”).SetPhonetic

〇『ふりがな情報候補を順番に表示:Application.GetPhonetic(text) 』

Application.GetPhonetic(text)

〇フリガナ情報候補の表示(例)・・・・  Furigana = Application.GetPhonetic(text)   ’1つ目のフリガナ候補を代入:Textは、文字列やセル番地を指定
Furigana = Application.GetPhonetic()     ’2つ目以降のフリガナ候補を代入
※GetPhonetic(text)で一度、フリガナ情報を取り込むと、2回目以降は、GetPhonetic()でフリガナ候補があるまで、値を返します。ただし、フリガナ候補が無くなると「””」を返します。

 

 

ふりがな情報を表示させる 『Phonetics.Visible』

 

 ●プログラム説明 (サンプルプログラム①)
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下記のプログラムは、下表のB列『書籍名』に入力されている文字列データから「ふりがな」情報をセルに表示させるプログラムです。

※下表のデータは、EXCELで書籍名データを入力しています。(ふりがなデータを持っています)

 

 

 

 

 ●実行前~実行後 ※プログラム実行後、B列の書籍名に「ふりがな」が表示されました。その後、B列の書籍名の「ふりがな」を非表示に切り替えました。
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ふりがな情報を自動生成させる 『SetPhonetic』

 

 

 ●プログラム説明 (サンプルプログラム②)
(画面クリックして拡大)

下記のプログラムは、下表のB列『住所』に入力されている住所データからC列に住所の「ふりがな」情報を自動生成し、セルに表示させるプログラムです。

※下表のデータの『住所』データは、ふりがなデータを持っていません。

 

 

 

 

 ●実行前~実行後 ※プログラム実行後、B列の住所を元に、C列に住所の「ふりがな」が表示されました。
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ふりがな情報の取得(自動生成)及び訂正(ふりがな候補) 『Application.GetPhonetic(text)』

 

 

 ●プログラム説明 (サンプルプログラム③)
(画面クリックして拡大)

下記のプログラムは、下表のB列に『名前』のデータが入力されています。その名前のデータをC列に「フリガナ情報」を自動作成するプログラムです。ただ、『Application.GetPhonetic(text)』を利用して「ふりがな候補」を次々に、「ふりがなの候補データ」として表示させます。条件式で、正しいふりがなに一致したら、C列に「名前のふフリガナ」として代入されます。なお、ふりがなの候補すべて合わない場合は、手入力にて「ふりがな」を入力します。

※下表のデータの『住所』データは、ふりがなデータを持っていません。


※下記の簡易フローチャートは、下記プログラムのフローチャートをイメージして作成しております。

 

 

 

 

●実行前~実行後 ※プログラム実行後、B列の「名前」から自動生成された「ふりがな」を一件ずつ確認して、自動生成される「ふりがな候補」を確認しつつ全員の「名前フリガナ」を作成しました。このような、サンプルプログラムを利用して、名前一覧表などの「ふりがな:データを効率よく作成(入力)してください。
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