EXCEL VBA ユーザー設定リストに登録(追加)・削除 『オリジナルリストの作成・順序 AutoFill』

 

EXCEL VBA ユーザー設定リストに登録(追加)・削除 『新しいリスト・オリジナルリストの作成・順序 AutoFill』

 

 

 ●はじめに

EXCEL等でデータベースを作成する際に、AutoFill機能を使い、簡単にデータを作成する事が出来ますが、既定登録されているAutoFill機能では、「1月・2月・・・月・火・水・・」などの一般的な「リスト」のみ利用できますが、個人的に利用するリストは、オリジナルの「ユーザー設定リスト」を作成して登録を行います。登録されていないオリジナルの「ユーザー設定リスト」を登録し、有効利用する事でAutoFillや並び替え機能を効率よく利用する事が出来ます。それでは、オリジナルの「ユーザー設定リスト」の登録・削除等の利用方法を説明致します。

※ユーザー登録リストは、EXCELの画面より⇒「ファイル」⇒「EXCELのオプション」⇒「詳細設定」⇒「全般:ユーザー設定リストの編集」

 

 

 ●書式の説明

〇『登録する配列を指定してユーザー設定リストに登録します。:Application.AddCustomList(配列) 』

『使用例』

配列 = Array(“りんこ”,”みかん”,”なし”)

Application.AddCustomList(配列)  ‘・・・上記の配列がユーザー設定リストに登録に新たに登録されます。

 

〇『登録したユーザー設定リストの登録番号を返します。:Application.GetCustomListNum(配列) 』

『使用例』

A = Application.GetCustomListNum(配列)    ‘・・・Aにリスト登録番号を返します。

  

〇『登録されているユーザー設定リスト番号でリストから削除します。:DeleteCustomList(リスト番号) 』

Application.DeleteCustomList (リスト番号)    ‘・・・指定したリスト番号のユーザー設定リストを削除します。

 

 

登録する配列を指定してユーザー設定リストに登録:Application.AddCustomList(配列)

 

 

 ●プログラム説明 (サンプル)プログラム①)
下記のサンプルプログラムは、ユーザー設定リストに、新規に「新しいリスト」を作成します。「”アメリカ”, “中国”, “日本”, “ドイツ”, “イギリス”, “フランス”, “インド”, “イタリア”, “ブラジル”, “カナダ”」をユーザー設定リストに登録します。

 

 

 

●実行前~実行後 ※プログラム実行後、ユーザー設定リストに新たに「アメリカ、中国、日本、ドイツ・・・・」が登録されました。ユーザー設定リストに今回登録された番号は、「12」番として登録されました。

 

 

 

ユーザー設定リストに登録したリストをAutoFill機能でセルに出力

 

 

 ●プログラム説明 (サンプルプログラム②)
下記のサンプルプログラムは、ユーザー設定リストに、”東京本店”, “神奈川支店”, “埼玉支店”, “千葉支店”, “茨木支店”, “栃木支店”を新規登録します。その後、AutoFill機能を使って各支店名をA列のセルに出力します。セルに出力後、登録したユーザー設定リストを削除します。

 

 

 

 

●実行前~実行後 ※プログラム実行後、ユーザー設定リストに新たに「東京本店、神奈川支店・・・・」が登録されました。その登録されたユーザー設定リストをA列に出力されました。その後、登録された「東京本店、神奈川支店・・・・」をユーザー設定リストから削除されました。

 

 

 

指定したセルデータからユーザー設定リストに登録

 

 

 ●プログラム説明 (サンプルプログラム③)

下記のサンプルプログラムは、I列に登録されている「勘定科目」一覧をユーザー設定リストに登録して、A列(A3)の表に項目データとして反映します。3行目(B3)には、既定値として登録されているユーザー指定リストを利用して「4月~9月」を表に反映させるプログラムです。

 

 

 

 

 ●実行前~実行後 ※プログラム実行後、I列に登録されている勘定科目の一覧を「ユーザー設定リスト」登録して、A列の表に表示させます。3行目には、4月~9月までのリストを表示しました。その後、登録された「勘定科目」旅費交通費・消耗品費・・・・」は、ユーザー設定リストから削除されました。

 

最後まで、ご覧いただきまして誠に有難うございました。
また、VBAに関するテクニックや便利な手法などをこのサイトに掲載していきますので、定期的に参照していただけると幸いです。